展をするきっかけは、国立のご近所にあるお菓子屋フードムードのなかしましほさんに、
エフスタイルのお二人、五十嵐恵美さん、星野若菜さんをご紹介いただいたことからでした。
アトリエにてあれこれと見ていただき絵を気に入って下さったようでした。
次はお二人の地、新潟でお会いしましょうとお話したその年の秋の終わりに、
新潟を訪れる機会があり、帰京の日の夕方にエフスタイルを訪問しました。
そこは学校町通と言う名の道に沿ってあり、両側や周辺に学校があります。
特筆すべきは緩やかに湾曲した道で、我がアトリエのある道も同様で、とてもしっくりくる感じです。
以前展をした、高知のterzo tempo の前の道にも共鳴するものを感じましたが、場の在り方って大切なのだなと。
エフスタイルはお店というよりもお二人が関係して作り上げた物たちの置き場という風情で、
人をいつでも受け入れるようでもなく、不思議な場所です。
二つの棟が合体した建物の左側はギャラリーのようなスペースとなっていて、
そこに私の絵がありました。
とても空間にあった展示がされていて、場所とお二人の感覚をとても気に入りました。
二階のがらんとした畳の部屋もよい感じ。
うん、これはここで展ができるとよいなと思いました。
その申し出を快諾くださり、その後、音楽家の青木隼人さんにもお声を掛けて、音楽と演奏会をお願いしました。
展の前段階で、今回は少し長く滞在して作品作りが出来るとよいなと準備をしました。
滞在は展の二日目から。文机を用意していただき、
先ずは用意した紙に地塗りを始めました。
その場所の色を考えつつ塗られた紙ができてきたら、そこに水彩、鉛筆、ペンで絵を描きました。
出来るだけ普段通りにと考え、封筒やコラージュも制作。
その場所で寝て起きて、制作、散歩、制作。
夜はあれこれとご馳走していただき、久しぶりにリラックスした幸せな日々でした。
展の後半の夜と朝に青木さんの演奏会があり、その会でライブドローイングを行いました。
夜はおのおのが隣り合わせの別室にいて、姿は見えない状況で会が進行しました。
音楽も絵も記憶を呼び覚ます方向性だったと思います。絵の中で旅をしました。
会の途中に食事があり、シュガーコートの大野くみ子さんのサンドウィッチをいただきました。
朝は、お互いに隣り合って会に臨みました。
音楽が目覚めのリズムを持って始まったこともあり、より抽象性の高い絵が出てきたと思いました。
この会でも食事があり、おむすび屋百(もも)の百都真希子さんのおむすびとお味噌汁をいただきました。
朝の会で描いた絵に定着液をかけて、ふーっと息をつき、5日間の制作を終えました。
お会いした多くの方の間合いが心地よく、いつか機会があればまた旅したいと思いました。
どうもありがとうございました。
Takayuki Fujikawa Paper works
AOKI,hayato Music & Live
17 - 22 May 2011
at F/style
藤川孝之 紙の仕事展
コラージュ、ドローイング、封筒、絵葉書の展
2011年5月17日(火)- 22日(日)12:00-18:00
青木隼人ギター演奏会 "学校町通りの夜と朝 絵とともに"
藤川孝之のライブドローイングとともに
5月21日(土)18:00開場 18:30 開始 *飲み物付き
5月22日(日) 8:00 開場 8:30 開始 *むすびや百のおむすびとお味噌汁の朝食付き
F/style
新潟市中央区関屋下川原町2-658 tel.025-232-1322
http://www.fstyle-web.net
青木隼人HP
http://grainfield.net/aoki/
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